当企画について
この企画は、制限時間30分以内にAIを使用して小説を書かせるものとなっています。当コンテンツはAIのべりすと様のツールを使って記述しております。
可能な限り、人の手を除外することを目的としており、本文の赤字部分のみがいとはきの執筆した部分となり、他は全てAIの書いたものとなります。
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マスクとリップクリーム
![](https://i0.wp.com/itohaki.com/wp-content/uploads/2021/10/22185251_s.jpg?resize=640%2C480)
私は冬が嫌いだ。
冬はいつも乾燥する。私の唇もひび割れてしまう。
こんな時期にはいつもリップクリームが欠かせないが、買い忘れていたようだ。
私はせめてもの保湿にと、マスクをつけて外に出る。
「あー…………」
外は寒かった。
「うわっ! なんだよその格好!」
後ろから声をかけられた。振り返るとそこには幼馴染の男の子がいた。
彼は私の姿を見るなり顔をしかめる。
「ちょっと寒いかなって思って」
「だからってそんな恰好しなくてもいいじゃんかよ。
お前だって女の子なんだしさぁ」
彼はそう言って、自分のマフラーを私の首に巻き付けた。
そしてそのまま歩き出す。
「ほら行くぞ。風邪引いたらどうすんだ」
「え? どこに?」
「どこって…………買い物だよ」
「なんでわざわざ付き合ってくれるの?」
「うるさいなぁ。俺が行きたい気分だったからだろ」
彼は照れくさそうに言った。
きっと顔が赤くなっているに違いない。
「そっか。ありがとね」「おう」
彼の歩調に合わせてゆっくりと歩く。
私達はまるで恋人同士のように手を繋いでいた。
私達の仲を知っている人は誰もいない。
でも、私はこの時間がとても幸せだった。
私が彼に恋をするようになったのはいつのことだっただろう。
ずっと前のような気もするし、つい最近のような気もする。
気が付けば私は彼を目で追っていた。
彼と一緒にいるだけで心が落ち着くのだ。
いつか彼と恋人になれたらいいのにと思ったこともある。
だけど、それは叶わない夢だと知っている。
だからこそ、今だけは――
「ねぇ、知ってる?」
「何が?」「今日ってクリスマス・イヴなんだよ」
「それがどうかしたのか?」
「別に~なんでもないよ」
私は笑顔で誤魔化す。
あなたのことが大好きです。
あなたの隣にいたいのです。
いつまでも一緒に笑い合っていたいのです。
だけど、それももう終わりにしないといけないかもしれません。
だって、この気持ちはきっと良くないものだから。
だから、お願いします。
私は今日という日を一生忘れないだろう。
忘れられない思い出になるだろう。
なぜなら、私の人生の中で一番幸せな瞬間だったのだから。
「あのさ」
「ん?」
「あの時、言えなかったことがあるんだけど」
「何?そんな顔して」
「実は、俺もうこの世にはいないんだ」
「……………………」
「……………………」
「それなら、もっと早く言えば良かったのに」
「ごめん」
「謝らないでよ。私こそごめん。本当は分かってたのに」
「え?」
「気付いてたよ。君が何かを隠してるの」
「そうなんだ…………」
「うん。でも、言いたくなかったんでしょ?」
「ああ」
「いいよ。言わなくていい。私には分かるもん」
「そっか…………」
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「そうだな」
「君の行きたいところに行こうよ」
「どこに行きたい?」
「どこでもいいよ」
「分かった」
「楽しみにしてるね」
「任せておけ」
「ふふっ」
「ははっ」
私達は歩き出す。
これから先もずっと一緒だと信じて。
そして、次の日の朝――
私の手元には、あの時買えなかったはずのリップクリームがあった。
それを握りしめながら、私は声を上げて泣いた。
神様なんて信じていなかったけど、この時ばかりはその存在に感謝していた。
もしも、神様がいるのならば。
ありがとうございます。
あなたのおかげで、私は今日も生きています。
製作時間15分48秒
ランダム度:0.75
コンテキスト:2048
メモリ:
幼馴染の男の子は女の子のことを好き。
幼馴染の男の子は実は既に死んでいる。
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