これは、獣人の王ヴァル・ドレッドの記憶です。
お間違えがなければ、そのまま下へとお進みください。
あなたは、失われていた記憶を思い出した。
新規メインミッション
最も達成すべき目標です。
サブミッションよりも優先し、達成を目指してください。
・あなたは、どうやら事件の犯人である可能性があります。
自分以外の怪しい人物に対して投票が集まるように試みましょう。
新規サブミッション
可能な限り、多くのミッションを満たすように行動してください。
メインミッションの達成ができなかった場合には、達成は全て無効となります。
・投票とは別個に、犯人を推理して特定すること。
犯人は、自分自身である可能性もあります。
(犯人と思われる人物を、投票までに別個に書き記しておいてください。)
0:20「記憶がない」
エイダは俺に興味を示さず、早く話を切り上げようとした。
「本当に、やめるつもりはないんだな。」というと、
「ああ、その通りだ。」と返される。
力による支配が訪れるくらいなら、この手で終わらせてやる。
獣人族と他の国は関わりもない孤高の国だ。
この手で殺したとしても、今までと変わることはない。
俺は腕を振り上げて爪を立て、背後かから心臓を突いた。
背中の皮膚と肉を貫き、臓器を抉り、確実な致命傷を与えた。
エイダはうめき声をあげて逃げる。
もはや、こいつが助かることはないだろう。
0:30「記憶がない」
俺は、そのまま血を洗い流す。
このまま俺の犯行がバレないのであればそれでも良い。
俺の爪からは、先ほど付着した血は全て取れた。
しかし、床には血だまりができている。
「食堂」からは、移動して離れた方が良いだろう。
俺が動こうとした時、ドアの軋む音がした。
その方向を見ると、そこにはスタンがいた。
スタンは慌てて「玉座の間」へと走っていくようだった。
俺は、ただただ立ちすくんでいた。
すると、何か遠くの方で、呪文の詠唱音がした。