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プロフィール



スタン・ローデン

エイダの息子であり、非常に憶病な性格の王子。周囲の人間からは、その性格から王としての資質を疑われることもある。何やら、少し先の未来が見えるという噂がある。一人称は、「僕」。

あなたの情報

・あなたは、少し先に起きる事象が見える「未来予知」の能力を持っています。このリスピア大陸の中で起こりうる未来が、断片的に自らの脳裏に浮かびます。どの未来を見ることができるかは自分の意思では決定できません。



・「未来予知」の能力で見ることができた事象は、「変わりうる未来」です。つまり、未来を見た後、スタン自身や周囲の人間が行動を起こすことで、変えることができる可能性があります。



メインミッション



あなたが、最も達成すべき目標です。
サブミッションよりも優先して、達成を目指してください。

・あなたは、この事件の犯人かどうか定かではありません。
 まずは、記憶を取り戻すことを目指してください。

 (その後、新たなミッションが与えられます。)



・記憶を取り戻すまでの間は、
 自身が犯人ではないと思うのであれば真実の追求を、
 自身が犯人だと思うのであれば真実の隠蔽を行なってください。




ローデン城地図

2階
1階
地下室







メインシナリオA

最悪の未来


亜人の王たちがこの城に訪れる前のことだ。
僕は父さんに「玉座の間」へと招かれた。



「おお、スタンよ。
 お前と話すのも久しぶりだな。」



父さんは僕に背を向けたまま、そう言った。
何かその声は、冷たさをはらんでいるようだった。



最近、父さんは1人で書斎に籠りきりだった。
そのため、2人で話すのは3月振りになるだろうか。



「昨日、10年前のお前の夢を見たんだ。
 あの頃のお前は、この大陸の亜人と人間が、
 1つになる未来を信じていたな。」



父さんは、僕の方を振り返る。
僕は、その姿に思わず言葉を失ってしまう。



穏やかだった目は吊りあがり、
いつも微笑みを絶やさなかった口元は、狡猾に歪んでいた。



それは、この短期間の変化とは思えなかった。



「ワシは、この大陸を支配しようと思うのだ。
 この大陸は、ようやく1つになる。
 お前の望みが、今実現するのだ。」



その瞬間、僕には、「未来」が見えた。



異形の姿をした父さんが、
僕たちの目の前に立っている姿を。



父さんは、この世のものとは思えない力に包まれた。



そして、異形となった父さんに加勢していたのは、
驚くべきことに、獣人族の王であるヴァルさんだった。



ヴァルさんは、父さんに謎の力を与えられ、
そして、明らかな殺意を持って、僕に向かって爪を振り上げた。



「父さん…?
 一体、何をしようとしているんですか?」



僕が怯えたように言うと、
父さんは、不気味な笑顔を浮かべた。



「お前は、ワシのすることを見ているだけでいい。
 変わらず、いつもの通りのお前でよいのだ。」



父さんは、再び僕に背を向け、寝室へと歩いていった。



亜人の王達は、次々とこの城へと集まってきている。



父さんが、なぜ、変わってしまったのかは分からない。



しかし、僕は、父さんを止めなければならないんだ。
この国の、そしてこの大陸の「未来」のために。





メインシナリオB

〜大陸の未来のために〜

最悪の未来を防ぐために、僕は父さんのすることを止める必要がある。そのために、僕は何をすべきなのだろう。僕は、僕自身の手で未来を変えなければならないんだ。



0:00「謎の書物」



僕は、「書斎」の奥にある鍵のかかった扉を見た。
父さん以外の人間が出入りしているところは見たことがない。



常に内鍵がかかっており、
どこに通じているのかは分からない。



試しにドアノブをひねってみるが、
やはり、扉は閉まったままだった。





0:10「客間」



他の王の様子を見るために「客間」をのぞいたが、
他の王たちは誰もいなかった。



皆、どこへ行ってしまったのだろうか。



僕は父さんともう一度話がしたいと考え、
「玉座の間」へと向かうことにした。



ここから、僕はしばらく記憶を失っている。



0:20「???」



何をしていたのか、全く思い出せない。



0:30「???」



何をしていたのか、全く思い出せない。



0:40「エイダの死」



なぜか、僕は、記憶を失ってしまっていたようだ。



そして、意識が戻ったとき、
僕は思わず叫びたくなる気持ちを抑える。



目の前には、血だまりの中、
うつ伏せで倒れる父さんの姿があった。



そして、血だまりの中には、
「王家の短刀」が置かれていた。



ひょっとすると、僕が父さんを止めるために、
この手で殺してしまったたのかもしれない。




0:50「足音」




何者かがこちらに近づく音がしたので、
急いで「寝室」を通り、「資料庫」へと向かう。



その後、女の人の叫び声がした。



「資料庫」の扉を静かに開け、通路へと出る。
「資料庫」の内鍵はいつも閉まっていたはずなのに、なぜか空いていた。



誰かの視線を感じたような気がして、
周囲を見渡すが周りには誰もいなかった。



おそらく誰にも見られていないはずだ。



1:00「始まり」




僕は、「玉座の間」へと入ると、
そこには先ほどと同じように父さんの死体があった。



そして、ヴァルさん、ドラゴさん、マリンさんの3人が、
死体のすぐ横で呆然と立ち尽くしていた。



僕が入ると、後ろからリリーさんが入ってくるのが見えた。



僕の記憶は、一部失われてしまっている。



僕が父さんを殺してしまったのだろうか、
それとも、他の王が父さんのことを殺したのだろうか…?



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