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「第一幕」の事件の概要



事件の犯人は、竜人族の王、ドラゴヴァルスローダである。




0:00頃、エイダを止めようと考えたドラゴは、「客間」を出て二階への階段を上がり、「玉座の間」へと向かった。この時、リリーは既に「玉座の間」におり、エイダと入れ替わるように「寝室」に入った。ヴァルはドラゴの後に続き2階へと上がっている。マリンは「食堂」でエイダに変身し、スタンは「エイダの書斎」にいた。



0:10頃、ドラゴは10年前の約束を果たすため、殺害することを決意した。ちょうどその頃、エイダに変身したマリンの姿を、ヴァルが目撃する。ヴァルは話がしたいとマリンを「食堂」へと連れ込んだ。



0:20頃、背を向けたエイダに対して、ドラゴは自らの爪で抉るように心臓を狙う。その結果、致命傷を負わせ、死に至らしめた。エイダはそのままうつ伏せに倒れる。この時、スタンは「玉座の間」の扉の前で、ドラゴとエイダの話し声のみ聞いていた。

一方、ヴァルは聞く耳を持たないマリンをエイダと思いこんで殺害を図る。奇しくも、ドラゴと同じ背中からの一撃であった。ヴァルは、逃げるマリンのことは追わず、そのまま「食堂」にとどまる。



0:30頃、ドラゴは玉座の下に空間があることに気づき、そこから地下室へと下り、「書斎」から「客間」へと向かう。そこで、リリーの詠唱に気を失う。


一方、その頃、「玉座の間」で待つスタンは、ヴァルから逃げるマリンの姿を目撃する。しかし、スタンは、マリンがエイダの姿をしていたことから、何者かがエイダを殺害しようとしたのだと考える。スタンはエイダを殺害しようとした犯人が気になり、「食堂」へと向かう。そこで、血のついた爪を洗い流すヴァルのことを目撃する。


ヴァルに気づかれたスタンは、「玉座の間」へと逃げる。すると、そこには、先ほどと同じ傷のあるエイダが死体となって倒れていた。スタンは、悪王となったエイダをヴァルや他の王が止めてくれたのだと考え、壁に備え付けられていた「王家の短刀」を用いて偽装工作を行った。


その時、リリーが「寝室」の鍵穴から「玉座の間」にあるエイダの死体を覗いて驚き、「メモリーアウト」の呪文を暴発させてしまう。



0:40頃、記憶を失ったドラゴは、「客間」から再び「玉座の間」に向かう。「宝物庫」で意識を取り戻したマリンは、「玉座の間」に向かう。誰かが近づいてきていたことを察し、スタンは「玉座の間」から「資料庫」へと隠れる。



0:50頃、マリンが「玉座の間」にいるエイダの死体を発見し、叫び声をあげる。その声を聞いたドラゴとは、「玉座の間」で合流する。スタンは「資料庫」からこっそりと出て「玉座の間」へと向かうが、リリーに目撃される。



1:00頃、ヴァル、スタン、リリーが「玉座の間」で合流する。






真相までの道のり



基本的には、時系列の整理と人物間の情報収拾により真実に到達することを想定している。真実の到達に必要な要素としては、マリンが変身能力を用いてエイダに成り代わっていることを明らかにすること。「玉座の間」の玉座が「書斎」に通じていることを明らかにすること。の大きく2つが求められると考えられる。



証拠品からのヒント


証拠品①「スタンの記憶」は、「記憶回復薬」についてのものである。
証拠品②「呪文詠唱の痕跡」は、リリーのメモリーアウトの痕跡。
証拠品③「王家の短刀」は、スタンによる偽装工作。
証拠品④「血の跡」は、エイダに変身したマリンの負傷した跡。
証拠品⑤「鱗」は、ドラゴが「井戸」で血を流した際に落としたもの。
証拠品⑥「謎の魔法書」は、魔法の制御法が書かれた書物。
証拠品⑦「呪文詠唱の痕跡」は、マリンの「水鏡」の痕跡
証拠品⑧「空になった容器」は、元々マリンが持っていたものであり、水が入っていた。
証拠品⑨は、「玉座の間」と「書斎」が繋がっていたことを示す証拠品。
証拠品⑩は、ヴァルが血を洗い流していた痕跡である。





「第二幕」の事件の概要



異形となった人間の王エイダ・ローデンを消滅させるための方法は、「メモリーアウト」を使用することである。各種の資料から、エイダが契約していると思われる「悪魔」の性質を知り、いかにして「悪魔」の定着前に消滅させる事ができるかを考える必要がある。




資料からのヒント



研究報告書:

「***を知るものが増えると、***の力は強大となっていく。」「報道機関や電子機器通信を通じ、***の存在が広まる。すると、***の力はますます強大となった」


これらの文章から、「悪魔」は認知される事で力を増すものと考えられる。


ある研究者の手記:B

「やはり、魔法爆弾は、***の身体をすり抜けた。それどころか、この国の首都も人間達も滅びてしまったのだ。***と戦うのは、もはや私だけだ。この大陸は、もはや終わりだと思ったが、***の力は、明らかに弱まっていった。私は、あることに気づき、自ら命を絶つことを決めた。」


ここから、魔法爆弾や自殺による「死」により、「悪魔」が封印された事が読み取れる。しかし、これは「死」が直接的な要因ではなく、死んだ事により生前に有していた***の記憶が消えた事から「悪魔」の力が弱まったことを示している。




それ以外のヒント



エイダが何度も自分の名前を呼称していることなどから、「どうにかして名前や存在を定着させたい。」と考えていることを示唆している。


補足事項



どうして、亜人は再び手を取り合う用になったの?

詳しいことについては、有料版で今後について執筆する予定。

それぞれのキャラクターシートを見ると、全ての亜人は現在の状況からの脱却を求めていることが明らかとなっている。そして、それらは他の種族と和解することで補える内容である。エイダの記憶は消えたものの強大な存在に対抗したという経験は焼き付いている。今回のエイダとの戦いを通じて、今まで胸中にあった「他種族など信用できない、協力できるはずもない」という疑念が払拭されたと解釈して欲しい。



エイダの行動は、賭けに出すぎじゃない?

エイダの未来予知は必ず当たることから、その未来がどう言う経路で実現するかはわからないが、十分挑戦する価値のある計画だとエイダは判断した。後世に残しておけば、「悪魔」の力を借りる者がいることを恐れていたのもある。例えば、エイダと出会わなかった場合のヴァルなどは「悪魔」の力を借りる可能性もあったかもしれない。



聖都カタリアってなんだったの?

聖都カタリアは、科学と魔法に関する技術が栄えていた、全盛期の人間国の研究都市のようなものだった。そのため、残された科学に関する書物をもとにエイダの手で「記憶回復薬」の生成ができた。魔法陣も同様。魔法制御書は、エイダが10年の間必死に考えて製作したもの。




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