プロフィール
獣王 ヴァル・ドレッド
血気盛んなオスの獣人族の王。オオカミの獣人。争いごとが好きであり、平和を好むエイダとは意見が対立することが多かった。鋭い爪と牙を持っており、獣人族特有の聴覚と視覚の強さを持っている。一人称は、「俺」。
あなたの情報
・あなたは、他の獣人達との戦闘を通じ、優れた格闘能力を有しています。あなたの牙は肉を裂くことができ、あなたの爪は強大な殺傷能力を有しています。
・あなたは、小さな足音や影も見逃さない、獣人族特有の聴覚と視覚を有しています。
メインミッション
あなたが、最も達成すべき目標です。
サブミッションよりも優先して、達成を目指してください。
・あなたは、この事件の犯人かどうか定かではありません。
まずは、記憶を取り戻すことを目指してください。
(その後、新たなミッションが与えられます。)
・記憶を取り戻すまでの間は、
自身が犯人ではないと思うのであれば真実の追求を、
自身が犯人だと思うのであれば真実の隠蔽を行なってください。
ローデン城地図
メインシナリオA
王との対話
俺はローデン城の扉の前で壁を見つめる。
この城にくるのも、10年ぶりのことだったろうか。
どうやら、俺が「大広間」に着いた時は、
まだ、他に亜人の王はいなかった。
人間の王子スタンは、
俺に気づくと「玉座の間」に案内する。
すると、そこには人間の王エイダがいた。
エイダは俺に気づくと話を始める。
「やあ、ヴァル。久しぶりだな。
手短に話すとしようか。
この大陸の今後についての話だ。」
その声は、なぜか冷ややかだ。
そして、こちらに向けた顔は、
負の感情に支配されているようにみえる。
「随分と雰囲気が変わったな。
今のお前の姿は、まるで魔王のように見えるぞ。」
俺が冗談のようにそういうと、
エイダは口元を歪めるように笑う。
「これから、そう呼ばれる日もくるかもしれないな。」
「どういうことだ?」
「この10年間。
亜人の王が偽りの平和を信じている間に、ワシは力を蓄えた。
ワシは、この大陸を支配するために、お前と手を組みたいのだ。」
その言葉は、まるで冗談のようには思えなかった。
「もし、お前の提案を断って、
この場でお前を殺したらどうなる?」
俺は鋭い爪をエイダに向けて威圧したが、
エイダは、恐れずに俺に向き直った。
「10年前、お前はワシなど虫のように殺せたはずだ。
しかし、お前は、そうしなかっただろう。」
エイダは、俺に向かって、再び笑う。
全てを見通したような笑いだ。
「ワシとお前とで手を取り、大陸を支配しよう。」
エイダは、俺にそう尋ねた。
俺は、そのまま答えずにエイダに背を向けて歩いて行った。
「答えは、またあとで聞くとしよう。
それまでに決断をしておくんだな。」
エイダは、背を向けて去りゆく俺にそう言った。
エイダは、何かに取り憑かれたように変わってしまった。
そこにいる姿は、まるで昔の俺のようだった。
エイダは、聖都カタリアから、何かの力を得ているはずだ。
俺がエイダと組めば、きっとこの大陸を支配できるかもしれない。
他の奴らは信用できない。
力が全てである、それは俺の考え方に間違いない。
しかし、何かが俺を引き止めるんだ。
それは、10年前、自分の命も顧みず、
俺を助けたある人間の姿だった。
俺は、「大広間」で考え続けていた。
メインシナリオB
〜力と支配〜
どういうわけか、エイダは力に支配されてしまった。今のあいつは10年前の俺の姿のようだった。エイダのすることを、俺は止めるべきなのだろうか。
0:00「決心」
暴力による支配の無益さを俺に説いていたのは、
この人間の王、エイダだったはずだ。
なぜ、あいつがここまで
変わってしまったのかは俺にはわからない。
力のみを糧にするのは、獣人族の国だけでいい。
リスピア大陸全土を巻き込む必要はない。
ドラゴが2階へ上がる姿が見えたため、
俺は姿を隠しつつ、少し間をあけて階段を上がることとした。
0:10「エイダの姿」
俺が二階に上がると、
ドラゴが「玉座の間」へと入っていく姿が見えた。
すると、「食堂」の方から誰かがこちらに歩いてきた。
それは、エイダの姿であった。
俺は、エイダに話しかけ、
2人きりで話をするよう交渉する。
エイダは「お前と話すことなどない。」というが、
無理やり「食堂」へと移動させた。
ここから、俺の記憶は途絶えている。
0:20「???」
何をしていたのか、思い出せない。
0:30「???」
何をしていたのか、思い出せない。
0:40「血だまり」
どういうわけか、
俺はしばらくの間の記憶が抜けているようだ。
気づくと、俺は「食堂」にいた。
そして、床は血だまりになっていた。
0:50「悲鳴」
すると、「玉座の間」の方から女性の叫び声がした。
俺は、「食堂」の扉を開けて、そちらに向かうこととした。
部屋を出ると、床には何か血の跡のようなものが続いていた。
その跡は「食堂」の中の血だまりから始まり、
「宝物庫」の前で途絶えているように見えた。
階段の方を見ると、
ドラゴも「玉座の間」へと向かっていた。
1:00「玉座の間」
「玉座の間」に入ると、
中には既にマリンとドラゴがいた。
そして、俺は玉座の前にある男の姿を見て言葉を失った。
そこにはうつぶせで倒れているエイダの死体があったのだ。
背中には、鋭いもので刺されたか抉られたような傷がある。
そして、血だまりの中には、
短刀のようなものが置かれていた。
少し間をおいてスタンが入ってきて、
最後に妖精族の王女リリーが入ってきた。
俺は、記憶を失ったとき何をしていたのだろう。
そして、この中にエイダを殺した奴がいるのだろうか。
もしくは、俺自身が…